薬剤師・杉本 忠嗣が考える薬と体、世界情勢のこと(ブログ)
太陽HD佐藤英志社長、解任へ。アクティビスト株主らの反対で社長のみ再任ならず。
2025-06-23 RisFAX
太陽ホールディングスが21日に東京都内で開いた定時株主総会で、佐藤英志社長の取締役再任が否決され、解任が決定的となった。医薬事業への参入を主導してきた佐藤氏だったが、同事業への批判に加え、不祥事への対応や高額報酬への不満が株主から相次いだ。アクティビストをはじめ筆頭株主のDIC、創業家まで再任反対を表明したことが否決の流れをつくった。総会後に取締役会を開いた太陽HDは今週、新体制を発表する予定。アクティビストを中心に株主からは医薬事業の見直しを迫られており、新体制は同事業から撤退するか継続するか迫られる。
佐藤氏をめぐっては、議決権の10%超を保有する香港のアクティビスト「オアシス・マネジメント」が解任を求める株主提案を提出。議決権20%を持ち資本業務提携を結ぶ化学品メーカーのDIC、さらに約10%を有する創業家まで反対に回る異例の事態となっていた。全体の業績は好調だったが、医薬事業については2期連続で計約120億円の特別損失を計上。タイ法人で役員が逮捕されていた不祥事への対応のほか、ピーク時には5億円を超える高額報酬を得ていたことが批判に拍車をかけた。
総会では株主から佐藤氏への不満が相次いだ。70歳代男性は総会後、本紙などに「総会でコンプライアンスがなにもなっていないと注意をした」という。タイ法人で監査役(当時)が文書偽造で逮捕状が発行された事件について「有罪判決が出ているのに適示開示していなかった」と憤り、反対票を投じたと説明した。別の70歳代男性は「ちょっと給料が高い」と佐藤氏への報酬に不満を漏らした。大株主の40%が反対し直前まで賛否が読めないなか、個人株主が反対票に流れたもようだ。
賛成票を投じた40歳代男性は「業績自体は堅調だったので評価している。ただ、アクティビストにつけ込まれ、ガバナンス上の問題が表面化した」と見る。太陽HDに対しては、投資ファンドが非上場化を提案しているが「能動的な対応ではなく、後手になっている」ことも悪い印象を与えたとした。「非公開化は既存株主にとっては価値の話だ」と前向きにとらえる一方「医薬事業をどうしていくかは大きな課題。判断する材料が乏しい。肯定も否定もできない」と動向を気にかけている。
太陽HDは総会前、医薬事業を製造販売(長期収載品)とCDMOに分けて「再整理」する方針を示している。創業家は医薬事業への参入に懐疑的だったこともあり、とくに業績が振るわない長期収載品事業に関しては撤退や譲渡も視野に入りそうだ。








