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薬剤師・杉本 忠嗣が考える薬と体、世界情勢のこと(ブログ)

変異オミクロン株(356):L452R変異の有無でPCR特定に!!

2021-12-04
サンケイ(2021年12/3)
毎日(2021年12/2)
毎日(2021年6/8)
日経(2021年5/4)
このサンケイ記事で納得!!
新変異株のオミクロンを特定するには、遺伝子ゲノム解析が必要と。
でも、それじゃ、時間も金も掛かるので簡便なPCR検査で発見できないものか??
従来株にあって、オミクロン株にない変異『L452R』に着目してあれば、従来株[デルタ株]
なければ、[オミクロン株]と判断するそうです!
素晴らしい、逆転発想にアッパレ☆彡
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産経新聞
オミクロン株、デルタ株検査であぶり出せ 市中感染封じ込めへ
12/3(金) 19:29配信

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について、厚生労働省は、オミクロン株の疑いのある変異株を検出するPCR検査の開始を全国の自治体に要請した。
検疫での感染確認が続く中、政府は入国制限の強化で国内流入の食い止めを図るが、すでに水際が突破されている可能性も指摘される。警戒レベルを引き上げて市中感染を監視する方針だ。

厚労省はオミクロン株の国内初確認例となったナミビア外交官のコロナ陽性が判明した先月28日、全国の自治体に対し、陽性検体のゲノム解析の実施率を従来の5~10%から引き上げることを要請した。
今月2日には「現時点における検査能力を最大限発揮して」実施するよう協力を求めた。

現在、国立感染症研究所がオミクロン株の疑いのある変異株を検出する新たなPCR検査試薬を開発中だが、2日付の通達では、急を要するため、当面は国内主流のデルタ株の検出用に開発した試薬を代用することを明記。
この試薬であれば
「L452R」と呼ばれるデルタ株に特徴的な変異を検出できるため、「陰性」の場合、オミクロン株の可能性のある変異株があぶりだせる。
感染の疑い事例が見つかれば、保健所などでクラスター対策を行い、感染を封じ込めを行う。


オミクロン株は人の細胞に感染する際の足掛かりとなる表面のスパイクタンパク質に約30の変異を有し、感染力が強まったりワクチン効果が低下する恐れが指摘されている。

松野博一官房長官は3日の記者会見で、オミクロン株について、これまでに国内で報告された陽性検体のゲノム解析結果を調べ直した結果、既に公表済みの2人以外に感染者は見つからなかったと明らかにした。

ただ気温が下がり、人の流れも増える年末年始を控える中、オミクロン株が国内に入り込めば市中で感染を広げる可能性がある。

東京医科歯科大の武内寛明准教授(ウイルス制御学)は「市中流行が抑えられ、検査がほぼ100%フォローアップできる今の態勢のうちから、オミクロン株についてしっかりと監視しておくことが大事だ」と指摘している。
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産経ニュース
オミクロン株対応のPCR検査薬開発も
2021/12/3 19:35

新型コロナウイルス感染有無を調べるPCR検査試薬を手がける国内企業がオミクロン株への対応を進めている。
オミクロン株対応の試薬はまだない。
感染拡大抑止につなげるため、各企業はオミクロン株対応の試薬の開発を急ぐ。

タカラバイオはオミクロン株対応の試薬の開発を始めている。
研究者向けのデータベースを活用したゲノム解析では、オミクロン株を感知することができそうだという。
同社の広報担当者は「オミクロン株は変異が多く、どの遺伝子変異をもってオミクロン株とするか非常に難しいので、さまざまなパターンを想定しながら進めている」と説明する。
開発には最速でも3週間程度かかる見込みという。

また、これまでも変異株に対応した研究用の試薬を販売してきた島津製作所は、オミクロン株対応の試薬の開発を視野に情報収集を始めた。
担当者によると、オミクロン株にはウイルス表面にある突起状の「スパイクタンパク質」に変異が集中しているが、まだはっきりとした定義が明らかになっていないこととなどが開発のハードルになるという。
担当者は「当社はこれまでも変異株に対応してタイムリーに試薬を導入してきた実績がある。しっかり対応したい」とした。


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