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薬剤師・杉本 忠嗣が考える薬と体、世界情勢のこと(ブログ)

医療トピック:①HPV子宮頸がんワクチン接種で副反応増加せず。名古屋studyから♬

2024-03-22
名古屋study:鈴木貞夫Dr(名市大教授)主要な24項目アンケートで接種の有無で差が無い!
名古屋study
HPVワクチン名古屋study
日経(2024年3/8)
HPVワクチン20240308
HPVワクチン20240308
フェイクを見抜く191-2頁
フェイクを見抜く204-5頁
フェイクを見抜く222-25頁
フェイクを見抜く236-7頁
毎日(2024年3/20)
TN Medical Solution 野田恒夫 先生(聖隷クリストファー大学非常勤講師)
「HPVワクチンから『性』と『女性活躍社会』を考えてみませんか?」
を聴講して、再掲載させて頂きます♬


HPVワクチンの副反応に関する,名古屋スタディ-の最終結果
出典:Suzuki S, et al. Papillomavirus Research 2018; 5: 96-103.

・報道されているワクチン接種後の様々な症状は,HPVワクチン接種との明らかな関連性は認められなかった.
・約3万人が回答した無記名アンケート調査で、ワクチン接種をしても聴取された24項目の症状が増加する傾向は認められなかった.

==要旨==
これまで、ワクチン接種と報告されている種々の症状(副反応と言われている症状)との関連性を調査した疫学調査は論文化されていない.
実際に副反応症状とワクチン接種の間に関連性があるのか確認するために,2015年1月に名古屋市はワクチン接種の対象となった世代に無記名アンケート形式の調査を実施した。
これは子宮頸がんワクチン被害者連絡会の要請もあって施行されたものであり、質問の内容については,被害者連絡会の意見も含めて設定した.
ワクチン接種後に24の症状についての有無,病院受診をしたか,学校の出席に影響したか,などの質問に答えてもらった.
ワクチン接種した群と接種していない群を比較し、24すべての症状において,ワクチン接種後にその発症が増える結果は得られなかった.
さらにワクチン接種後に自覚した症状の数が増えても,ワクチン接種との関連性は認めなかった.
唯一,ワクチン接種者に多く見られた持続症状は月経量の異常であったが他の症状についてはワクチン接種群に特別多くみられるような持続症状は無かった.
また、ワクチン接種者では,3つの症状(月経量の増加,月経不順,ひどい頭痛)で病院への受診が増えた.
今回の結果は,HPVワクチンが安全であるというWHO(世界保健機関)などの報告を支持するものであった.


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